想い伝えるSpi×Art【中川 昌美(なかがわまさみ)公式サイト】

コロナウイルスが私たち日本人に教えてくれている3つの事

コロナウィルスが日本中の話題をさらっているこの春。
人がたくさん集まるイベントが中止になるなど、私たちの日常にも影響が出てきましたね。
みなさまは心穏やかに日常を過ごされていますか?

 

 

私はオーダーアート中心の在宅ワーカーなので、大きな影響を受けていませんが。
例えばセラピストさんやマッサージのお仕事など、
対面でお仕事をされている方や、お客さまに触れるサービスをされている方は、
お仕事そのものが難しくなってしまうようなシーンもあるかもしれません。

 

 

すべてのものごとは‘必要だから起こる’


世の中に大きな影響を与えているコロナウィルス。
私はすべてのものごとは’必要だから起こると考えています。


例えば災害や事故なども、ある面からみれば不幸でしかないような出来事でも。
光を当てる角度を変えた時、これまで見えていなかった影の中に
実は様々な色彩が隠れていた…なんていうことがあります。

 

 

もちろん、その渦中にいるときは「これが起きてよかったことなんてあるわけない!」
と思うのは当たり前なのですが。

数年後・数十年後にもう一度、その大変な過去を遠くから眺めてみると。
『あの時の体験が自分に教えてくれたんだ』
と感じることもあるかもしれません。

 

今回のコロナウィルスはなぜ起きて、何を私たちに学ばせてくれているのでしょう?

 

私が感じている学びは3つあって。
きっとほかにもみなさんが感じられている気づきはたくさんあると思うのですが、
私の場合をちょっと書いておこうかなと思います。

 

自分の体と健康を自分で守る力‘セルフメディケーション’


1つは、日本人の意識をセルフメディケーションに向けようとしているということです。

日本の医療は世界最高と言われて言いますが、その医療を支える医療保険制度は
高齢化により財源確保がむずかしくなりつつあります。

数年前からドラッグストアなどで購入した医薬品の一部が医療費控除の対象となるなど、
自分でできる健康管理を進めよう!という流れが日本でも起こっています。


今回のコロナウィルスにより、日本中のたくさんの方がマスクや手洗い・うがい・除菌を徹底したことで、
例年冬に大流行するインフルエンザやノロウィルスの患者さんが少ないという話も耳にしています。

 

こうして自分にできる衛生対策を講じることで、
大切な自分の体は自分で守るという学びをしているように思うのです。
そうして日本人それぞれが健康でいれば、維持が厳しいとされる医療保険制度にも何か変化が起こるのでは?
と少し期待しています。

 

もしウィルスが入ってきてしまっても撃退する‘免疫’システムが私たちの体にはもともと備わっています。
食事・睡眠・運動など基本的なところを見直す習慣も身に着けたいですね!

 

日本人の働き方を大きく変える‘リモートワーク’の学び

 

2つ目は、日本人のワークスタイルを変えるという学びです。

オリンピックを前に、交通機関の混雑緩和のため
時間差通勤やリモートワークを呼びかける声が高まりつつありました。

 

ですが、正直なところ日本の会社は採用しているところがまだまだ少なく、
従業員も「会社からの指示がないから」と個人的に実施するのが難しい…。
台風でも大雪でも、みんな定時に間に合うよう出社してしまう日本人ですから、
会社の決め事に従って働くことが染みついてしまっています。

 

そんな古い体制から抜けきれない日本人の働き方に、
今回のコロナウィルスによって、強制的に出社できない/在宅ワークに切り替えなければならないという流れが作られました。

 

3.11東日本大震災の時も、私たちは立ち止まり考えました。
職場から徒歩で自宅に帰った人もたくさんいて、職場へ行くための経路や服装、食料の確保や避難場所、
そして住む場所や家族との連絡方法について、みんなが学びましたね。

同じような流れが今きているように感じます。

 

私たちフリーランスはすでにその働き方を実践していますが
日本人全体が‘その場’にいなくてもできる働き方を、考える時期だと私は思います。

 

また、リモートワークを普及させることは、育児をしながら働いているお母さんたちの生活の質も向上させるはずです。

異文化や民族への差別と偏見を見つめなおす


3つ目は、外国人など異文化への偏見の学びです。

今回のコロナウィルスは中国の武漢市から発生したといわれています。
そのことで、日本にいる中国人の方たちに対して、差別的な扱いをする日本人もいました。
逆に、海外では日本人が差別され「Corona」と呼ばれたとも聞いています。

 

病気になりたくてなる人はいません。
どんなに気を付けていても、私たちがときたま風邪をひくように、
人がいつどんな病気になるかを選ぶことはできないのです。


病が発生した国や人種を攻撃するのはおかしな話だと、おそらく誰もが頭のどこかで分かっているはずです。
それにも関わらず、世界中さまざまな場所で人種や民族に対して非難や攻撃が起こるのは、
私たちの中にもともとあった、差別の意識が表面化しているように思います。

 

日本はこれから先、もっともっとたくさんの外国人がやってきて国際化していくことでしょう。
その時に、私たちの中にある人種や民族に対する偏見や差別とどう付き合っていくか?
このことについても、ウィルスが教えてくれているように思います。

 

差別の気持ちって、実は無意識に沸いてくるものなんです。
普段‘いい人’を装っていても、実際に外国に行ったり外国人と触れ合ったときに、
ムクムクと自分の胸にわいてくる抑えきれない感情なのです。

 

その感情を整理しておくことは、きっと私たちの人生に素晴らしいギフトをもたらしてくれるはずです。

 

心穏やかな気持ちで、春を迎えられますように!


以上3つが、私が今感じているコロナウィルスが教えてくれていることです。

 

なぜこのことを書こうと思ったかというと。
ヒーリングでもそうなのですが、ある出来事の‘学び’がわかってしまうと、
その出来事にフォーカスする気持ちが失せてしまうパターンが多いからです。

 

ギュッと握っていた手を、そっと開くように。
もうその出来事について、必要以上に心配したり恐れたりしなくても良くなってしまうんですよね。

 

小さなお子さんをお持ちの方や、持病のある方、高齢者の方がおうちにいる方は
とても不安な日々を過ごしていらっしゃると思います。

必要以上にウィルスを恐れずに、今できる対策をしっかりして、
心穏やかな春を迎えていただきたいと思って書きました。

 

今体調を崩されている方の、一日も早い回復を願っています。

 

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masami

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