私たちが今、キレないために。「怒り」について考える。

ここのところずっと考えていたことがあって。
なかなか文章にできなかったのですけど、今日は書けそうな予感がするので、ちょっと書いてみます。
また後日加筆修正するかもしれません。

 

 

コロナ禍が長引くにつれて、『怒り』の感情がとても強くなっていると思うのです。
毎週のように、どこかで誰かが誰かを刺したり叩いたり。
肉体的な攻撃ではなく、ネット上で誹謗中傷という形で攻撃され、炎上する著名人も毎日のように目にします。

 

ヒーリング用語だと、怒りを『憤り』と表現したりしますが。この憤りや怒りって、どこからくるの?なんなの?と、ずっと考えていて、私なりに答えが出たような気がしています。

 

私の怒りのエピソード①男に憤りながら実は女に怒っている。

私たちには喜怒哀楽の感情があります。
その中でも、悲しみや怒りは嫌われやすい感情かもしれません。
私も怒った後に「なんであの時イライラしちゃったんだろう…」と落ち込むので、怒りなんて備わってなければいいのにーと思っていた頃もありました。

でも、私たちの体に何一つ無駄な臓器がないように、怒りという感情もまた、私たちに必要だから、この心の中にあるのでしょうね。


戦国時代や原始時代だったら、怒りがなかったら命をつなげなかったでしょうし、正当な自分の権利や意見の主張にも怒りが役立っていると感じることもあります。

 


平和な現代に暮らす私でま、日常で誰かを攻撃したいほどの『怒り』を感じた事があります。
私は153cmと背が低くて、女性で、ファッション的にもおとなしそうに見えるせい(?)か、結構な頻度で人混みでぶつかられることがあるんです。

メインで利用している駅が乗降客数がかなり多いというのもありますが、数か月前、混雑したホームで人にぶつかられたり、押しのけられたりすることが続いて。

しかも、それが99%中年の男性からなんですよね。

押しのけられる体験の4回目くらいでしょうか。
仕事の帰りに、また駅のホームで40代くらいの男性に後ろから『じゃまだ』と言わんばかりにぶつかられ、相手はさっさと私を追い越して歩いていきました。
その時、なんだか突然『許せん!!』という腹の底から湧いてくる怒りが。

『あの人に絶対、絶対に謝らせてやる!!』と追いかけて、その人の顔を見ました。

 

その瞬間、あれっ!?なんかこれ違うぞ!

と思ったんですよね。

 

私が怒っているのは、このオジサンにじゃないぞ。

と気づいたんです。

 

ニコッと会釈して、その場を去りました。

(逆に怖・・!)

 

 

電車に揺られながら、私は一体何に怒りを感じていたんだろう。
と考えました。

 

男性に突き飛ばされる自分。
私がもし、女性じゃなかったら。
背が低くなかったら。

もし私が、大きな体を持っている女性だったら。
もし私が、社会的に高いポジションの男性だったら。
こんな扱いを受けないんじゃないかと、思ったのです。

そう。私が本当に怒っていたのは、社会の中の『女性』の立場でした。

 

そのイラッの正体は、あなたの怒りじゃないかもしれない

私が本当に怒っていたのは、この世の中にある男女の格差(ジェンダーギャップ)にです
しかもそれは、私自身が感じていた『男の人に虐げられている気がする…』という、およよ感を越えて、強い怒りとして認識していました。

始まりは、私個人の怒りの感情であったものの、その周りに、メディアからもたらされる情報や、世の中に漂ってる空気感をベタベタと貼り付けて、怒りの爆弾が異様に拡大した状態になっていたのです。

 

 

『みんなもダメだって言っているのに!』
『前も似たような目にあった人の話を聞いた事がある!』
『今の時代は女性の権利を主張するべきだ!』

などという、自分を超えた意見や感情をたっぷり取り入れてしまい、怒りが何倍にも増幅した状態。
自分の感情とは別の、誰か知らない人たちの怒りに、飲み込まれてしまっていたのです。

 

 

私の怒りのエピソード②怒りのリレーを止めろ!

 

もう一つ、こんな怒りのエピソードもあります。

ある日仕事でほんとうに嫌なことがありました。
理不尽なことで、いきなりお客さまに怒られたのです。私に話しかけてきた時から、その人はキレていました。


立場上言い返すこともできなくて、ただ謝り倒してその場を収めたのですが、帰り道もずっとその時のイライラした気持ちが消えませんでした。

 

もう夕食の支度もする気にならない…
と、コンビニのお惣菜を適当にレジに持っていきました。
外国人の店員さんがレジを打つのに戸惑っていて、それを見た私は『早くしてください!』と言いたくなりました。

 

眉間にしわを寄せかけて…ハッと気づいたのです。

私は今、この目の前のまったく関係のない店員さんに、さっきもらったクレームを丸ごとぶん投げようとした…!!

わーん!さっきのクレーマーと一緒じゃないかーい!!

 

 

怒りって。

怒りって。

 

こうして人から人へと、放り投げられて。

この世界をぐるぐると回っているんだ~!!

とはじめて気づいた瞬間でした。

 

 

怒りがどんなものか、ちょっとイメージしてみてください。
導火線に火がつけられた爆弾みたいな感じです。

ぼんやりしているある日ある時、突然、人から『これあげるね!』と渡されるのが怒りの爆弾・ぷんぷん爆弾です。
(これが、私が理不尽なクレームをもらった状態)

当然、すぐにでも爆発しそうなその‘怒り’は、持っているのは危険ですから、すぐにでも誰かに手渡したくなります。
(私がコンビニ店員さんにクレームしそうになった瞬間です)

 

で。そうやって考えていくと。
始めに私に理不尽な怒りをぶつけてきたクレーマーもまたどこかで、ぷんぷん爆弾を誰かにもらってきた可能性が高いのです。

 


ご主人からとか、上司からとか、同僚からとか、どこかの誰かの怒りを私に『これあげるね』と渡してきたのだと思うのです。
なぜなら、持っていたくなかったから。
怒りはたとえ短い時間でも持っているのがしんどい感情なのです。

 

自分からぷんぷん爆弾の火を消そう

 

世の中にある『怒り』をたどってたどってたどっていくと、もしかしたら一つの発生源に収まるんじゃない!?
なんて私は考えています。
もしそんな発生源があるなら、丁寧に初めの方にお返ししたいなぁ。

ちょっと大きな話になっちゃいますけど、そうやって火種をどんどん大きくしてしまって、爆弾が人から人へと渡されて巨大に膨れ上がってバーンと爆発したのが戦争。

だから、もしもこの世界をピースフルな世界にしたいのだったら、ぷんぷん爆弾を人にぶん投げるのを、私たち一人一人がやめていくのが大事なんじゃないかなと、思っています。

 

もし、うっかり受け取っちゃったら導火線の火を自分で「ジュッ」と消す勇気。
他の人に、ぷんぷん爆弾を渡さずに、自分の中で怒りをぎゅっと収めるのです。しんどいけど。これすごく社会全体のためになることだと思いませんか?

 

 

私が最近の色んな事件の報道を見ていて思うのは、誰かのぷんぷん爆弾をもらっちゃった人や、集合意識の『怒り』を受け取っちゃった人が、爆発させてしまった結果なんだろうなと感じています。

SNSの反応を見ていると、日本もだんだんと犯人の生い立ちや背景などを慮る意見が出てきていて。コロナ禍の大変な時代に、犯罪に対して多面的にとらえる人たちが増えていることに気づきました。
犯罪をさせない社会にほんの一歩ですが、近づいていっているのではないでしょうか。

私たちは今生きているこの社会と、密接に関わっています。
コロナ禍になって、より社会との関りを意識するようになった方も多いのではないでしょうか。
悲しい事件をなくすために、私たち一人一人が自分の中の怒りに対処することが大事だと思うんです。

 

私もまだまだ、できない事だらけでお恥ずかしいですが。
「怒りが必要以上に湧いてくる。」「いつもと違うキレ方をする自分がいる。」
と感じたら、それ、本当に私の感覚?と一度冷静になって、心に尋ねてみるのがおすすめです。

 

 

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