私の頭の中にある「昇天するほど素晴らしい絵」の正体とは?

私が絵を勉強しよう、と思ったのは中学3年生の時。
勉強しよう…というより、当時14歳の心境としては
『大好きな絵を授業中もずっと描いていていい学校があるなんて!
超楽しそう!行く行く~!!』という感じでした。

美術専攻のある高校受験をするために、
毎日のようにデッサンを描き、合格した高校では油絵を学び、美大受験。
美大に通いながら自分らしい絵を模索して、
気が付けば絵を学び始めてもう20年以上になるんです。

その20年間、ずっと私の心の中にはある願いがありました。
それは「素晴らしい絵が観たい」という願いです。

私の頭の中に確かにある、”素晴らしい絵”とは?

素晴らしい絵とは何か?というと。
私の頭の中にある、素晴らしい絵なんです。

幼いころから、その‘素晴らしい絵’は私の頭の中に見えていて。
本当に美しくて光に満ちていて、優しくて、言葉では言い表せない‘素晴らしい絵’なのです。

イメージとしては、「フランダースの犬」で
天使のお迎えが来る直前にネロが観た、ルーベンスの絵みたいな感じです。
観たら昇天してしまう感じ(?)です。

もちろん、私の頭の中の絵はルーベンスの絵とは違うものが観えているのですが。

その‘素晴らしい絵’は私の頭の中にあるのに、描こうとしても描けない。

どんなに描いても頭の中では観えているはずの‘素晴らしい絵’は頭から取り出せないのです。

かといって、誰かに素晴らしさの説明もできないし、他の画家の作品にもその絵はない。

どうしたら、この見えているようで、観ることができない‘素晴らしい絵’を現実の世界に持ってこられるんだろう?!

『あの絵が観たい!』という願いは20年間、私の中にありました。

“素晴らしい絵”を描くのは、私自身なんだ

最近では、そんな絵はこの世にないものなんじゃないか?
芸術家に共通してある、「もっといいものが産み出せるはずだ」という幻想なんじゃないか?
と思うようになっていました。

ですが最近、ある日の夕方の事です。
アトリエにいたらフッと言葉が降りてきたのです。

『その絵を描くのは誰だと思ってるの?
この世にまだない絵なのは、当たり前。
その絵を描くのは、あなたなんだから。』

この言葉を聞いた時、ずっと探し求めていた‘素晴らしい絵’が
私の中からいつか生み出せるものなんだと知って驚きました。

私がずっと観たかったのは、”私の素晴らしい絵”だったんです。

それと同時に、なぜそんなありもしない絵を20年も探し求めてきたのか?
なぜ絵を描くことを続けてこれたのか?
自分の情熱の正体をやっと知る事ができたような気持ちになり、
深い安心と納得感に包まれました。

クリエイティブな事をしている方には、きっと分かっていただける感覚なんじゃないかな?と思って、ブログに書いてみました。

スポーツ選手やメダリストたちのインタビューを見ていても、私と同じように頭のなかにある、「最高の自分」の姿を追い求めているのだろうなと感じます。

自分の中に、情熱という才能があるということ。そして、それを追い求められる行動力や忍耐力があること、すごくしあわせな事だと思いませんか?

今はまだ形にならない夢も、頭の中にすでにあるのならいつか必ず叶えられるはずです!

私の”素晴らしい絵”が描けるのも、いつの事になるかわかりませんが…^^

もしかしたら、おばあちゃんになったある朝かもしれません。
でも、その日まで、ずっとずっと絵を描いていこうと思います。

本日もお読みいただきありがとうございました。
明日もみなさまにとって、しあわせな一日でありますように。

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masami

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